メディカルリサーチ株式会社

WebマガジンVol.5 【ご案内】第3回医療鑑定セミナー開催/【臨床医の視点】妊娠初期の医療事故予防のための画像診断/【新サービスのご案内】意思能力鑑定サービスのご案内

この記事の公開日:2014年06月18日

webマガジンバックナンバー

メディカルリサーチ WebマガジンVol.5

【今号の目次】

・【ご案内】第3回医療鑑定セミナー開催
・【臨床医の視点】妊娠初期の医療事故予防のための画像診断
・【新サービスのご案内】意思能力鑑定サービスのご案内

【ご案内】第3回・医療鑑定セミナー開催

開催日時:2014年7月25日(金)PM18:00~PM19:30/先着100名様限定

会場:霞が関ビル1階「プラザホール」(東京都千代田区霞が関3-2-5)

来賓ご挨拶

寺井 一弘 先生/日本弁護士連合会 元事務総長・日本司法支援センター前理事長

医療鑑定セミナー内容

医療事案にかかわる検討の要点と画像鑑定の重要性 ~交通災害から医療事故の事案まで、検討要点を画像所見から解説~

意思能力サービスのご案内

メディカルリサーチ株式会社 代表取締役 宮澤 裕一

質疑応答

セミナー講師:佐藤 俊彦
医療鑑定セミナー講師:佐藤 俊彦
佐藤 俊彦プロフィール:診断専門医として、医療現場の他、10年余にわたって法廷での係争事案他様々な画像鑑定実績を有する。
医療法人DIC 理事
野口記念インターナショナル画像診断クリニック 院長
メディカルリサーチ株式会社 顧問

【臨床医の視点】妊娠初期の医療事故予防のための画像診断

広尾レディース院長 宗田 聡(日本産科婦人科学会認定医・指導医)

超音波断層法をつかった検査は、腹部超音波検査にはじまり、乳房エコー検査や甲状腺エコー検査、心エコー検査など様々な領域で活用されています。他の画像検査との大きな違い、メリットは、手軽にすぐ施行できることと、被爆の問題もないため、何度でも繰り返し行なうことができることです。その一番のメリットの恩恵を預かっているのが、妊娠に対する超音波検査かもしれません。
超音波断層法が利用される前までは、妊娠をしっかり診断することは想像以上に難しく、子宮外妊娠(子宮以外の場所で妊娠してしまうケース)によって妊娠部が破裂して腹腔内で大出血を起こし、ショック状態で病院に運ばれるケースも約20年前であれば、日常の婦人科外来の光景としては珍しくないものでした。また、双胎(ふたご)の診断も産まれる時までわからないこともありましたが、今では妊娠初期からふたごかどうか知ることができます。
日常外来でも手軽に診断に利用出来る超音波検査ですが、さらにここ15年以上前からは膣内に入れることができるプローブが使用できることによって(経膣超音波検査)、妊娠初期から広く利用されるようになりました。しかし、便利さの陰には落とし穴も!非常に便利になりましたが、やはり使う人間に油断や思い込みがあると、今でも診断を間違えてしまうことがあります。
最近の超音波検査だと、妊娠5〜6週で子宮内に胎のう(GS)が見えるのですが、尿を使った妊娠反応検査薬はそれより約1週間早く反応がでるため、女性によっては、1日でも予定の月経が遅れると検査をして、その結果が陽性であると慌てて婦人科を受診される方もいらっしゃいます。すると、正常妊娠だとしても、まだ子宮内にGSを確認することができないため、時間をあけて再検査となります。つまり、子宮内にGSが見えてくるまでは「子宮外妊娠」の可能性を否定できないことになるのです。そして、もし、次の確認する間での間に出血とか始まると「初期流産」の可能性もでてくるのですが、ちゃんと妊娠反応が消失するかどうか確認しないと、本当の子宮外妊娠を見逃すこともでてきてしまいます。
非常に珍しいケースですが、子宮の中にGSを確認したものの、その後出血が増えてGSも流れて消失して「完全流産」と思っていたら、実は、子宮の外、卵管部でも妊娠していて(子宮外妊娠)、その後に腹痛と腹腔内出血でそのことがわかった、ということもあります。いわゆる「内外同時妊娠」といって、双子の片方は子宮内に、もう片方は子宮外に妊娠してしまったケースです。
子宮内のGSを認めたので、正常妊娠と決めつけてしまうのも危ないんです。というのは、一見子宮内に見えても、実は子宮から卵管がでてくる部位(間質部)や子宮の出口付近(子宮頸部)への妊娠も正常の子宮内膜部位への着床でないため子宮外妊娠なのです。どちらも子宮の本体(体部)のように胎児の発育に合わせて大きく育つことができない場所であるため、ある程度胎児が大きくなると出血を起こすからです。
さらに、小さいものから見ることが可能になった経膣超音波検査の利点があだになることもあります。多くの方が妊娠の非常に早い時期にくるため、腹部からの超音波検査では確認することができなかったような妊娠初期の段階でも確認できるようになりました。しかし、たまに3ヶ月とか4ヶ月のように妊娠週数が少し進んでから来られる方もいます。このとき、胎児もだいぶ大きくなってきますので、経膣からでも確認はできますが、胎児が子宮のどの辺りにいるのか位置関係がわかり難いこともあります。実際、子宮内で胎児が順調に育っているものと信じて、その後の妊婦健診をしていたら、実は腹腔内妊娠(子宮外妊娠の一種)で非常に危険なことになっていたケースもあります。これなど、大きくなってから気がつかれたので、腹部超音波検査やMRIなどによって確認されました。
何事もそうですが、一つの検査ですべての病気や病態の診断がつくことはありません。医療機器の進歩によって、非常に簡便に検査ができるようになり沢山の有益な情報も集まるようになりましたが、それでも、常に油断せず稀なケースも念頭において日々診療を行なう必要があります。

【新サービスのご案内】意思能力鑑定サービス開始

近年、高齢化社会の到来に伴い、「遺言者」に遺言執行に必要な意思能力(遺言能力)が備わっていたか、「自筆証書遺言」の効力が争われる事案が多くなっています。
特に遺言者がすでに死亡してしまっている案件の場合、直接遺言能力を判定することができず、遺言を作成した時点での意思能力が問題となって争われる訴訟も年々増加しています。そこで、遺言者の意思能力の有無とその程度を専門的診断と検査によって鑑定する「民事意思能力鑑定サービスを」開始いたします。
遺言執行時の係争を未然に予防する、大変有効な手段として、是非ご検討頂きますようお願い申し上げます。

意思能力鑑定サービスの内容

1.基本鑑定内容

(1)認知機能評価:「長谷川式認知機能テスト」による知能評価
(2)精神疾患診断:「精神科診断用構造化面接」による診断評価
※意思能力に影響する精神疾患の有無を診断
(3)意思能力評価:「遺言等執行判断能力評価の構造化面接」による診断評価
(4)鑑定報告書:各評価に基づき総合的に評定された鑑定結果の報告書
(5)客観的証憑記録の提供:施行事実を証するため、鑑定の施行状況を映像記録

2.オプション

器質的脳機能評価:PET+MRI検査による器質的な脳機能の状態を評価
※上記の意思能力鑑定に、器質的脳機能評価を加えることにより、一層精度の高い鑑定が行えます。

意思能力鑑定サービスの特徴

当社の意思能力鑑定サービスは、国内で有数の権威として評価を得ておられる専門医の方々のご協力のもと、遺言書作成を行う際の作成者の意思能力を評価鑑定し、その結果を鑑定書と客観的な記録としてご提供するサービスです。
意思能力の評価は、知能検査のみでは不十分です。重要なのは高度な技能と実績を有した専門医による構造化面接評価です。
また、当社では、鑑定報告書とあわせて、後日の客観証憑となる評価過程までを含めた映像記録もご提供致します。尚、本サービスはオンラインシステムを活用して実施致しますので、全国各所でサービス提供が可能です。
遺言をめぐっては、単に遺産相続の内容にとどまらず、人間関係等非常に難しい問題を生じることも少なくありません。後日のトラブルを予防するうえでも本意思能力鑑定サービスをご活用ください。
尚、意思能力鑑定は遺言作成以外のケースでも施行できますので、詳しくは担当スタッフにご相談ください。
【意思能力鑑定サービスの詳細ページはこちらをクリックしてご覧頂けます。】